無能の波と3つの軸
Categories: HIBI
ここ数ヶ月うすーく考えていることを書いて見る。戯言。
無能の波と3つの軸
仕事を何年か続けていると思ったように成果が出ない、気持ちを上手く持っていけない、立ち止まっている感覚になる、 こんなふうに思うタイミングが不定期に来る。止まってみたり、動いてみたりしているとふとしたタイミングに抜け出している。 そういうものを無能の波と呼んでいた。
特に、
- 他者から期待されている役割
- 自身に期待している役割
- 自身の経験・能力
いずれかが噛み合わなくなったものをそう呼んでいた。
波の例
この波は、求められている役割と発揮しなければいけないと思っている役割がずれていたときだった。 必要と思って動いていたことは間違ってなかったが、自分で自分を評価するときに満たさないといけないと思っていた場所がずれていた。 具体的には、
- 自身の能力として評価しようとしていたのは「自身がエンジニアリングで提供した価値の量」
- 求められていた役割は「チームとして提供する価値の総量を増やすこと」
というときだった。 幸い、チームとしてのアウトプットは良かった。しかし個人で何かを提供したかというと疑問という状態。 評価軸がずれているので、一生懸命動いても思ったような成果にならない。
これは時間を重ねていって評価軸が修正されていったことと 軸が修正されたことで力をその軸にそって傾けていくことで成果も伴ってくる。 それによって波は引いていった。
3軸が同時にずれている場合
例えばさきほどの 他者/自身の期待と経験・能力がずれているときのことを考えてみる。
ずれ方のパターンはいくつかあるかもしれないが、 多分「期待されている役割をミッションとして与えられるが、自身がやりたいこと提供したい価値、 身につけたい経験は別にあるため行動がミッションにフィットしない。 またミッションを遂行するための能力もないため成果が出ない。」こんな感じになるのだろうか。
どう対処すべきか
ここからは思考ゲーム。
自分にたいして自分がどう話すのだろうということについて考えてみる。 たぶん、ミッションにフォーカスしてもらうことを考えるような気がする。
それぞれの軸を優先したすると
- 他者期待 → ミッションにフォーカスする
- 自己期待 → モチベーションが向くものに取り組んでもらう
- 経験能力 → 能力を発揮できる場を提供する
で、それぞれに対して残りの2軸がある
- 他者期待
- 自己期待優先:ミッションに取り組んでもらいつつ、自己期待の軸をミッションに寄せてもらう。足りない能力は身につけながら進んでもらう。
- 経験能力優先:ミッションに対して持っている能力の範囲で取り組んでもらう(???)。これはなんか変な気がする
- 自己期待
- 他者期待優先:やりたいことに合わせてミッションを持ってもらう。足りない能力は身につけながら進んでもらう。
- 経験能力優先:やりたいことと持っている能力をいかせるところをミッションとする。
- 経験能力
- 他者期待優先:持っている能力を活かせるミッションとする。そこに期待があることを伝え軸を寄せてもらう。
- 自己期待優先:持っている能力からやりたいことをみつけてもらう。それをミッションとする。
になるのかな。厳密にはもっと多様な選択肢になりそう。書いていてもなんか別なパターンあるよなという気になっている。 書いてみてからもしかしたら良いかもしれないと感じたのは、自己期待→他者期待のところで ここはもし他にそのミッションを当たるのに適切な人がいるのであれば十分選択肢に入りそう。 逆にそうでなければ取りづらい選択肢かもしれない。
経験能力をベースにした2本は他者も自己も期待が低くなることから、 ずば抜けた成果が期待できるような特別な理由以外はあんまり誰も得をしない選択かもしれない。
今回の思考では、他者からの期待か自己の期待どちらかを調整することから初めて見ると良さそうに見える。 しかしながら、後続の能力・経験が皆無だった場合そのミッションは果たされないので、 ミッションの緊急度/優先度、フォーメーションなどを加味して方向づけすることにはなりそう。 こうやって考えてみると例として出してみた3つの軸は切り離し難くパラメータを設定するイメージで捉えるが良さそうという感覚があった。
感想
ただの感想だけれど、冒頭にミッションにフォーカスしてもらうと書いたのは自身の中でおそらく 他者期待を動かすことのほうがエネルギーが必要と判断したのだろう。 「固いところ」みたいな言い方を良くすることがあるのだけど全体の中で変更することが難しい・コストが高いところをそういう表現の仕方をすることがある。 そういう固いところが今だとどこなのかというのも思考するための軸としてあるかもしれない。 こういう思考ゲームで自分を分解してみるのは時には良いのかも。
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